Wakao & Associates, Inc.
| HOME | SITEMAP | CONTACT US |    
NEWSProfileData LibraryPersonal Activityblank


Personal Activity
磁針 コラム
JACAL会
シーホースクラブ
JOVA
オーロラファンデーション

 年代別
 Generation distinction

日米・地域のWA

磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

 記事題名表示本文一覧表示

スレッド表示

[92] 公益事業のあり方  2011/03/22 15:51:07
掲載日:06/02/2001  E-Mail  Home
 「公益企業を英訳するのにはっきりしたイメージがつかめない。公益企業とはどういう企業ですか」と聞かれ、はたと困った。「営利を目的とする企業ではなく公益を目的とする企業」などと説明してもピンとこない。「たとえば電気とか、水道とか、港湾とか・・」といいかけて、なるほどアメリカには公益事業といっても日本とは大分違いがあるということに気がついた。

 ふだん何気なくすごしているが、カリフォルニア州の電力不足で電気のありがたさを身にしみて感じたし、州内では電力が不足して他州から買っていることも、その値段が需要と供給で上下することも、電力売買の仕組みも、州政府と連邦政府との係わり合いも、また公益企業といえど隙あれば法外な値段を吹っかけてくることも初めて知った。

 アメリカにはそもそも日本で言う公益事業という観念は薄いのかもしれない。事業イコール金儲けのチャンス。電力会社の南加エジソン社は何十億ドルもの過剰請求が問題になっているし、最近も連邦エネルギー規制委員会の告発にウィリアム・エナジー社は800万ドルを払い戻すことで和解した。ガソリン価格の高騰も庶民の生活を直撃している。

 公益事業といえど一定の制約の下で民間企業に任せて効率を追求するアメリカ方式がよいのか、効率は悪いが公益に徹して政府や地方自治体が経営する日本方式がよいのか。

 日本でも最近は効率を求めて民営化への流れが主流で「官イコール悪・不効率」という図式が定着しつつある。官僚の不祥事が拍車を掛け官叩きが世間の喝采を浴びている。しかし私企業は利潤を求めて動くもの、多様な人間で成り立つ社会を経済効率の市場原理だけに任せてよいのであろうか。政府には社会の利害を調整し、より多くの人々が快適に暮らせるよう導く役割がある。官と民のバランス、カリフォルニアの苦悩。まだまだ公益事業のあり方への模索は続く。
[削除] [編集]  


Copy Rights 2002 WAKAO & ASSOCIATES All rights reserved. wakao@wakao.com