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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[67] アラブの金さん  2011/03/22 15:35:09
掲載日:08/20/1999  E-Mail  Home
 8月4日付けの新聞のホームページによると、ヨルダンのアブドラ国王がタクシーの運転手にふん装してアンマン市内を走り、市井の声を聞くことに成功したという。

 国王は警護も付けず着古した服を着てタクシーを運転、高級住宅街から貧民街まで乗客を乗せて2時間以上走り廻った。国王とはぜんぜん気付かなかった乗客達は、あけすけに政治に対する不満やら世間話やらを国王に聞かせたそうだ。ところが国王は、交通規則に違反してシートベルトをし忘れたばっかりに、交通警官に車を止められ、「今度だけは見逃して」と頼んだら警官はこれに応じてくれたという。

 国王はまた、先月もビデオカメラを手に白ひげと伝統的なアラブの衣装でテレビ記者にふん装して経済特区を訪れ、内外の投資家に直接“インタビュー”した。インタビューの特別許可を持っていなかったために特区管理者に正体を暴かれると、この国王の行為に居合せた人々が拍手喝さいして近寄ってきたそうだ。

 このように国王が頻繁に「街廻り」をする理由は、「子供の高校入学にもコネが必要なほど国の至る所にはびこった官僚主義の克服をめざし、国民の言いたいことを直接聞くため」なのだそうだ。さしずめ「遠山の金さん」ならぬ「アラブの金さん」といったところであろうか。ユニークでユーモアのあるアブドラ国王には、映画「ローマの休日」のオードリー・ヘップバーンを思い起こされ、思わず拍手を送りたくなる。

 歴史上、各国の王朝末期に見られるごとく、権力には、それを取り巻く人達によって実態が見えなくなってしまう構造がついて廻る。国王のお忍びが良いかどうかは別として、組織のトップは、実態を知るためには常に様々な工夫と努力を怠らず、本当の姿を見つめ判断をすることが何よりも重要だということだろう。
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