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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[45] 若者達への期待  2011/03/22 15:17:43
掲載日:04/01/1998  E-Mail  Home
 突然、知人からのSOS。日本から40人もの学生達が研究旅行に来ているのだがコンタクト先が見つからないという。

 何とか協力して欲しいといわれて我々も困った。何日か余裕があれば別だが今日いわれてどこか訪問先を紹介して欲しいといわれても急にアレンジできるものではない。学生達はもう既に2〜3日前に到着しているという。

 「無謀だよなあ」「行けば何とかなるというのは蛮勇だね」「訪ねるなら何日か前にアポイントメントを取るのが国際常識なのに」と思わず愚痴が出る。しかし明日の日本を担う若者達だ、何とかしてやらねばと会場を設定し話を聞いた。

 それからの仲間は頼もしかった。忙しい仕事の合間を縫って連れて回り、訪問先を紹介し、人に会わせ、セミナーに参加させた。面倒を見はじめるとどの学生も本当に真摯で一生懸命食いついてくる。その熱意にほだされ、いい加減にお茶を濁すつもりが次第に本気で肩入れするようになっていった。

 研究テーマには、麻薬問題、LA暴動を通じた人種問題、幼児虐待、インターネット等々インタビューには相当注意を要するものもある。「訪問先では相手の気持ちを充分に考えること」「相手は貴重な時間を使ってインタビューに応じるのだから質問事項を絞り込んで効率よく聞くこと」「事後、必ずお礼状を出すこと」などをしつこいほどに注意した。

 しかし、終わってみるとみんな立派にやり遂げたようである。「ものの見方が変わった」「人生観が変わった」「次に来る機会があればもっともっと準備して来たい」という感想が聞かれた。彼らが属しているのは日本の一流大学、いずれもその状態に追い込まれれば切り抜けられる素質はある。「それなのに国際常識が身についてないのは我々大人の責任だね」「日本は知識ばかりの教育をしていて良いのだろうか」というのがもっぱらの仲間内の感想だった。

 短い滞在から彼らの学んだものは大きかったに違いない。研究テーマをやり遂げたことも大切だが、窮地に陥ってそれをいかに切り抜けるか、状況判断をし、工夫をし、努力して切り抜けた過程で学んだことは、一片の知識だけではなくこれからの人生で何度も応用が利くに違いない。数多くの若者達が訪れるロスアンゼルス。一人でも多くの若者達がこのような経験をしてもらえるように力を貸せればと願うものである。
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