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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[41] 悲しい出来事  2011/03/22 15:14:55
掲載日:01/06/1998  E-Mail  Home
 12月24日の羅府新報に「踏みにじられた善意」(助けた日本人が盗み)という記事が載った。

 日本への帰国前にロスアンゼルス国際空港で現金、旅券、航空券など一切を盗まれたという日本人と韓国人の夫婦を善意から自宅へ泊めたクワン・スウ・リーさんが、同夫婦から現金や貴重品を盗まれる事件が起きたという。リーさんは「盗まれた金額が問題ではなく、信用しきっていた二人に裏切られたショックの方が大きい」と嘆いたそうだ。

 この記事を読んで昔似たような経験を持つ私はリーさんのショックが想像できた。ゴルフ仲間の会がちょうど寄付先を探していた矢先でもあったので今回はそのお金をリーさんに贈ったらと考えた。2〜3人の仲間に打診すると大賛成、できれば個人的にも何とかして上げたいという。お金でリーさんの傷ついた気持ちが癒えるとは思わないが、日本人として少しでも何とかしたかった。

 明治の初め、幾人もの日本人が海外へ出かけた。その人達は充分な知識もなく、お金もなかったけれど夫々にその地の人達に愛され尊敬さえされたようである。燃えるような知識欲、日本を代表しているという責任感、真剣さが外国人の胸を打ったのに違いない。

 今、年間15百万人もの日本人が教育もお金も充分に持って海外に出かけている。ところが尊敬どころかあちこちでひんしゅくを買っている。自分さえよければ。お金がすべて。何時の間にか拝金主義に染まっている。

 このアメリカでは移民した先輩達が苦しい中でひたすら正直に働きつづけてきたおかげで日本人、日系人は信用を築いてきた。戦後、強制収容所から出て自分の生活基盤も固まらないのに多くの人達が祖国日本へ食料や物資を送った。また、戦後の新移民や駐在員達がどれだけ先輩達の築き上げた信用に助けられたかわからない。

 国土が狭く天然資源も少ない日本は、貿易なしには成り立たない。日本の生きる道は如何に長く自由貿易を続けられるかである。そのためには世界の国々に安心して付き合ってもらえ、頼りになる国、国民でなくてはならない。

 多くの外国人たちは日本に行ったこともなく本当の日本を知らない。その人達にとって日本を判断するのは実際に自分が接する日本人から判断するしかない。その意味で今回の出来事は悲しむべき事件であるといえよう。
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