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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[39] アメリカ人と名前  2011/03/22 15:13:15
掲載日:11/18/1997  E-Mail  Home
 「どうしてもアメリカ人にかなわないな」と思う事の一つに人の名前を即座に覚える事がある。

 パーティなどでいろいろな人を紹介されるのだがすぐごっちゃになって誰が誰だかわからなくなってしまう。紹介されるのは、サムとかボブとかビルとか簡単で、せいぜい数えても一般的なファースト・ネームの数は知れている。なのにちっとも頭に残らずこんがらがってしまう。むしろ数が限られている為に同じような名前が出て来て、誰がどのサムだかビルだか混乱するのかもしれない。

 話し始めると、相手は「暫く会わなかったな、テッド。お前はどう思うんだい、テッド。そうだろう、テッド。」とやたら会話にこちらの名前を折り込んでくる。こちらの答えは「うん、忙しくしているよ。俺はこう思うね。全くそうだと思うよ。」といつも名前抜きだ。

 そもそも、日本では会話に相手の名前を挟むという事はない。「おはようございます。山本さん。」「今日は暖かくていいですね。山本さん。」「おばあちゃんの具合は如何ですか。山本さん。」などとやろうものなら「馬鹿にするな!」と怒鳴られそうだ。

 日本では、煙草屋のおじいちゃん、八百屋のおじさん、クリーニング屋のおばさんですんでしまう。いちいち太郎さんとか五郎さんとかハナさんなどと言わなくてもよい。会社でも課長さん、部長さん、専務さん、社長さんで通じる。会議でもトヨタさん、ホンダさん、ソニーさんで通るからいちいち個人の名前が出てこなくても意味が通じてしまう。

 これはよく言われるように、狩猟型社会と農耕型社会の違いによるものなのであろうか。定住型の社会では、場所や組織に人がついているから一々個人名をいわなくてもわかるのだ。

 初対面で会って、すぐに相手の名前が覚えられるのは、アメリカ人が頭が良く、こちとらの記憶力が弱いわけでもないらしい。英語では、普段の会話に名前を差し挟まないと調子が出ないことに原因があるようだ。

 会話の中にしょっちゅう自分の名前が出てくると、初めは「えっ」とドキッとする。しかし気持ちは悪くない。その内「本当に自分に注意を向けて話してくれているんだなあ。」という気持ちになる。

 良いことはすぐに見習おう。出来るだけ会話に相手の名前を入れるようにすれば、喜こんでもらいながら名前を覚える達人になれるかも知れない。
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