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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[34] 朝の散歩に  2011/03/22 15:08:58
掲載日:07/29/1997  E-Mail  Home
 早朝、波打ち際を散歩する。いつものビーチへの降り口から波打ち際までは白くて柔らかい砂が続き、一足毎に踏みしめないと歩きづらい。波打ち際に達すると、右に行くか左に行くか、その日の気分によって変わる。波打ち際にはジョギング姿が行き交う。波に打たれて砂が固まっているので走り易いのだ。胸毛を汗に光らせ上半身裸の男、格好よく陽に焼けた女、歩くのとあまりスピードの変わらないお年寄り、すれ違うたびに「ハーイ」と声を掛け合う。

 砂浜の所々に20〜30羽のカモメの群れ、波の砕けるあたりには、サンドパイパーが寄せては返す波に合わせて行きつ戻りつ、長いくちばしを砂に突き立て餌を漁っている。左手は、崖が突き出し急角度で海に落ちるあたりで砂浜が途切れ、ごろごろ石に変って岩礁地帯へと続く。右手は、遥かレドンドビーチのピアまで白い砂浜、砂浜に沿って一条のサイクリング道路が走っている。ピアの近くには見慣れたエジソン火力発電所の煙突、遥か彼方はサンタモニカのビーチ、その向こうに山に迫ったマリブの海岸が連なっている。

 散歩の途中で決まって2〜3人の釣り人に出会う。「何か釣れたかい?」とバケツを覗くのが癖になった。この砂浜で釣れるのはコビナと呼ばれる白身の魚、体長が50〜60センチ、鯉のような形をしているが口の周りが淡いピンクで鱗が細かく銀色に光っている美しい魚だ。波間にはいつもサーファーが見られるのだが、学校が休みになって一段と数が増した。

 散歩の途中、自分もたまに思い出したように走ってみる。5分もすると足がだるくなり息が切れてくる。「無理をするまい。徐々に慣らせばいいのだから。」「若い頃は長距離は得意だった。こんなはずはない。」こんな思いが交互に胸をよぎる。

 「最近毎朝散歩を始めたらすごく調子がいいんだよ」と言われて始めた早朝の散歩だがこんなに気持ちの良いものだとは知らなかった。別の友達が「治安が悪いとか、スモッグだとか言われるけれど、このロスアンゼルスの気候には換えられない。海岸を走っているとその幸せをつくづくと感じる。」と言っていたが誠に納得出来る。

 問題は三日坊主の自分の癖、果たしてどこまで続くやら、「夜遅くまで仕事をした。」「今朝は人と会う約束がある。」と言い訳をつけてもう3日もサボっている。この自然の恵みを受けない手はないとは思うのだが。
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