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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[25] 職人国家日本  2011/03/22 15:01:33
掲載日:01/21/1997  E-Mail  Home
 最近日本へ行った時のこと、短い滞在の中で気になったことがあった。街でみかける中年の人達が疲れた顔をしているか、険しい顔をしていたのである。

 戦後五十年、日本は諸々の幸運に恵まれて、世界でも奇跡と言われる経済復興を遂げて来た。戦後の経済復興と共に育った私達にとっては、一年一年がまさに目を見張る経済成長であったし、やがてオリンピックや音楽などの世界でも日本人の活躍が目立つようになった。

 人々が「昨日よりは今日、今日よりは明日。真面目に一生懸命働きさえすれば確実に生活は良くなる」と明日を信じて生きていけた輝かしい時代であった。日本式経営が注目され、国力がピークを迎えた1980年代、日本の貿易黒字は留まるところを知らず、円は独歩高を続け、金余り現象で「消費は美徳」と海外旅行や海外投資ラッシュが相次いだ。

 1980年代の終わり、そんな日本をバブル崩壊という津波が襲った。膨れ上がった株価は暴落し、高価で買い漁った不動産物件は半値以下で処分されている。日本的経営の終身雇用、年功序列はリストラ、リエンジニアリングの掛け声のもとに崩れつつあり、人々は明日の我が職場喪失に脅えている。

 一体あの華やかな日本はどこへ行ったのだろう。本当に日本は駄目になってしまったのか。
 しかし考えてみよう。確かに日本人の外交は下手だし、国際社会でお金の使い方もスマートではない。日本はどうも国際政治の中で権謀術策を弄しながら各国と競って行くには不向きな国のようだ。

 しかし、日本人はこつこつと努力し、全体の目的のためには身を挺して働く人が多い。このような協調性、組織に対する献身があるが故に、これほどの産業国家を作り得たのだ。そうであるなら職人国家としてその特性を生かして世界に貢献してはどうだろう。

 日本人はその協調性ゆえに自分の意見を主張するよりも世論に流されるきらいがある。だから日本が強大な軍事力を持って独自に動き出せばいつ暴走するか分からないという危惧を持っている国も多い。国際政治の場で無理にリーダー・シップを取ろうと気張らず肩の力を抜いて、職人国家としての役割を果たしてゆくのが良いではないかと考えるこの頃である。
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