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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[23] 電子式投票制度  2011/03/22 15:00:32
掲載日:12/03/1996  E-Mail  Home
 最近、アメリカ、ブラジル、メキシコの電子投票システムを視察しての帰りだという人達に会って話しを聞く機会を得た。

 アメリカは比較的早くから投票マシーンによる投票が行われていて、大半は機械的な投票マシーンのためそろそろ寿命がつきはじめているのだそうだ。一部には電子的なものに置き換えられているが数はまだ少ない。ところがブラジルやメキシコでは電子式投票が既に全面的に行われているという。

 ブラジルでは十月三日に行われた投票で電子式投票が実施された。国民にはあらかじめIDカードが配られ、これらのカードは各種の社会福祉制度とリンクされて投票しなければ社会福祉の受給に制限があるようである。メキシコでも同じようなIDカードが三千三百八十万人もの有権者に支給され、選挙までには何回も電子式投票のやり方について説明会を実施し、一億ドル以上ものお金をかけたそうだ。両国とも不正投票の防止が最大の狙いだという。今までは開票結果をめぐり常に訴訟や争うが絶えなかったのだから無理もない。白票を使ったり、選挙管理人の目をごまかしたり、いろいろな手口があったと聞いている。今回は電子式投票でこれらの不正手段が封じられ、落選の憂き目を見る候補者も大勢出たそうである。

 ヨーロッパでも多くの国で電子式投票が試みられ、ベルギーなどは成功している例だという。各国の方式はそれぞれ違った工夫を凝らしているが不正の防止、集計の速さ、識字率の低い人達でも容易な投票システム、人手の節約などに効果があるようである。

 日本では在外投票制度をめぐって大方の政治家が賛成の意思表示をしながら官僚サイドの技術論で息詰まっている海外で投票を実施した場合、どうやって候補者の政策や情報を伝えられるか、選挙人の本人の確認は、投票用紙の配布は、公示から選挙まで十二日で間に合うか、在外公館で投票させるか郵便投票を認めるか等々の問題がある。しかし、大半の先進国では在外投票が実施されている。

 コンピューターや通信の発達で情報の伝達は時間や空間を超えて何時でも何処とでも行えるようになった。日本も技術的にはどの国にも劣らないだけの技術やシステムが開発されている。壁は政治家と官僚の利害の絡んだ思惑だけだ。世論が盛り上がりこの壁が崩れた時こそ在外投票が一気に実現する時かもしれない。
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