Wakao & Associates, Inc.
| HOME | SITEMAP | CONTACT US |    
NEWSProfileData LibraryPersonal Activityblank


Personal Activity
磁針 コラム
JACAL会
シーホースクラブ
JOVA
オーロラファンデーション

 年代別
 Generation distinction

日米・地域のWA

磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

 記事題名表示本文一覧表示

スレッド表示

[173] 日米修好百周年記念の奨学金授与  2011/03/22 20:53:55
掲載日:07/31/2008  E-Mail  Home
 日米修好百周年記念奨学金基金(JATCSF)は1960年の設立。ペリーの黒船来航を受けて開国した日本がアメリカ合衆国と修好通商条約を結んだ百周年を記念し、南加日系商工会議所によって募金が行われ奨学基金が創設された。昨年までの累計では千五百五十四人に六十八万九千五百ドルの奨学金が贈られている。

 この基金は、条約締結のために使節団が初めて日本の船で太平洋を渡りワシントン・DCに赴いたことを記念して、太平洋の荒波を渡る咸臨丸の絵がロゴとなっている。当時の新聞では刀を差した使節団が裃姿でパレードする様子を描写し、東洋の貴公子たちという表現で讃えている。言葉が通じず異形の身でありながらこのような評価を受けたのは物珍しさもあったのだろうが、日本国を背負っているという使節達の使命感、矜持が見る人の胸を打ったに違いない。彼らは高い教養と武士の誇りに裏打ちされた貴族でありジェントルマンであった。不名誉なことを仕出かせば直ちに腹を切るという命を懸けた覚悟の振る舞いが見る人に思わず尊敬の念を抱かせたものと思われる。

 教育は単に知識を得るためのものではない。どのように豊富な知識を身につけようとそれをどのように活かすかは各人の志の高さである。7月26日に行われた奨学金の授与式では、寄贈者から一人一人に壇上で賞状と千ドルの奨学金が手渡された。選ばれた受賞者たちはいずれも優秀な若者。目を輝かせ、はにかみながら奨学金を受取る我が子を見守る親の誇らしげな眼差し。この奨学金は単にお金を授与するのではない。次代の日系社会を担う学生たちに、修好条約締結に訪れた使節団のように国を思う心、やがて社会の柱となるべき志の高さを持って欲しいと願う寄贈者の願いが込められている。

 JATCSFではブローショアを作成中。過去の受賞者からは現在活躍中の錚々たる人たちを輩出している。その人たちのエッセイを募集中だがその経験と志はきっと次代のロールモデルとなって若者たちを奮い立たせるに違いない。良き日系人であることは良きアメリカ市民につながる。多くの支援者の善意で続いているこの奨学基金が更に発展し、その使命と共に志の高い若者たちを日系社会に輩出してゆくことを願って止まない。
[削除] [編集]  


Copy Rights 2002 WAKAO & ASSOCIATES All rights reserved. wakao@wakao.com