Wakao & Associates, Inc.
| HOME | SITEMAP | CONTACT US |    
NEWSProfileData LibraryPersonal Activityblank


Personal Activity
磁針 コラム
JACAL会
シーホースクラブ
JOVA
オーロラファンデーション

 年代別
 Generation distinction

日米・地域のWA

磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

 記事題名表示本文一覧表示

スレッド表示

[172] 三十数年ぶりの帰郷  2011/03/22 20:53:16
掲載日:07/03/2008  E-Mail  Home
 しんと静まりかえった明るい機内はゼイタクの極み、ベージュ色のシートと灰色のカーペット、ゆったりとした座席に一つおきに散らばった乗客は大半が目を閉じている。「午睡のフライト」、こんな言葉が頭に浮かぶほどの平和で静謐な機内であった。と、ふいに左の窓いっぱいに紺碧の海、白い海岸線、鮮やかな松の緑、尾根を走る白い道が現れた。瀬戸内海の島々。移り行く景色は例えようもなく美しい。ボーイング777は、やがて海岸に達し滑るように松山空港に着陸した。私にとって実に30数年ぶりの帰郷である。

 出迎えの車に乗って事務所につくと、愛媛銀行の会長でもある県の海外協会の会長が多忙のなか寸暇をさいて迎えてくれた。事務局長の行き届いたアレンジのおかげでひと時の休息のあと県庁に向かう。経済・労働部長、県知事に面会し、訪問の主目的である南加愛媛県人会・創立100周年記念事業への協力を要請する。お二人ともノーネクタイ。クールビズが地方行政機構にも行き渡っている。県庁を出ると地元最大紙・愛媛新聞社に向かう。社長室に通されるとどうも見たような気がする。次第に記憶が戻り、なんとなんと昔の同級生、やあ君かと一気に昔に戻り話が弾む。

 日本有数の平山城を抱える松山市。小高い山の上に建った松山城と周りを囲むお堀は、周囲に数多くのビルが立ち並んだとはいえ以前と変わらない。昔ながらの市内電車がいっそうその感を募らせる。城下町の有り難さである。

 翌朝、新聞で見たよとホテルへ旧友からの電話。予定があるがどうしても彼に会いたい。遅くなってしまった会食の帰りにタクシーから電話すると「午後5時から飲み屋で待っているんだ。直ぐ来い」と。会えば50年前の思い出が一気に蘇る。空白は一瞬にして吹っ飛び昔に返る。思わず時の立つのを忘れてしまった。

 記者会見をこなし、松山大学、愛媛大学、商工会議所などを訪問したが、どこに行っても同窓生がいる。来年の創立100周年の準備の一環「ふるさとツアー」にはなんとしてでも参加せざるを得ない。瀬戸内の魚を堪能し、道後温泉につかり、みんなの親切をシャワーのように浴びた。正に「友はよきかな」「ふるさとはありがたきかな」である。
[削除] [編集]  


Copy Rights 2002 WAKAO & ASSOCIATES All rights reserved. wakao@wakao.com