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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[164] イラク戦争の解決策  2011/03/22 20:48:48
掲載日:10/14/2006  E-Mail  Home
 イラク戦争が益々泥沼化している。選挙を目前にイラク戦争を巡っての論争が活発だが、テロとの戦いは心の戦いである。物理的な制圧だけでは人々を統治できない。911に端を発し、対テロ戦争を宣言して以来、アメリカはどれほどの戦費・兵士の命を費やしてきたか。国内の治安は悪化し、セキュリティ保全にどれほどの経費を使い空港などでどれほど国民が不便な思いをしているか。世界で圧倒的なパワーを持つアメリカ軍がこれだけの犠牲を払いながら泥沼に陥っている。もしかしたら日本の台湾統治の歴史にその解決のヒントはないか。

 日清戦争の結果、日本は下関条約により台湾を清国から割譲された。当時の台湾は清国も統治が行き届いない「化外の地」、外から見ると緑溢れる美しい島だが、上陸すると、マラリヤ、コレラ、赤痢や風土病が蔓延し、首狩の風習を持つ蛮族が待ち構えていた。

 歴代の総督は頑強に抵抗を続ける蛮族の制圧と共に、島内のインフラ整備に力を注いだ。上下水道は本国の東京よりも早く完成されたし、全島に駐在所や学校を設置し、郵便制度を設け、農事試験場を設置して米や砂糖の品種改良に努め殖産を興した。港を築き、鉄道や道路を建設し、ダムを築き、水利を整え、本国から膨大な資金を何年も何年も投資した。この結果、ようやく治安は収まり、人々の識字率は飛躍的に向上し多くの優秀な人材が育っていった。日本人との差別はあったが今でも親日の台湾人が多いのはうなづける。これらの過程において、芝山巌事件、深堀大尉探検隊遭難など多くの情熱を持った日本人が犠牲になった。困難を克服した人々の原動力は「公」の精神であった。

 最近のニュースでは、イラクに建てた警察学校の建物が手抜き工事により配管からベッドに汚物が垂れてくるという。請け負ったアメリカの建設会社は、下請けのイラク業者のせいにする。膨大な予算をつぎ込んでも、金儲けが目的で、復興への情熱と「公」の精神のない仕事では人々の心は離れるばかりである。時間は掛かるが日本の台湾統治の歴史を見直してみるのも価値があるかもしれない。
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