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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[162] 外交と靖国参拝  2011/03/22 20:47:36
掲載日:08/19/2006  E-Mail  Home
 8月15日、小泉首相が国際社会の見守る中を靖国神社に詣でた。首相在任中6度目で初めて終戦記念日の参拝。中国や韓国の厳重抗議はいうまでもなく、各国の反応も首相の靖国参拝はアジアの安定に反すると批判が相次いだ。

 外交は日々の積み重ねである。中国を例にとると、中国が国際社会へ復帰する過程には大変な努力があった。当時9億人という膨大な国民を食わせることが先決、国力を引き上げるには国内の努力だけではどうにもならない。どうして外国の理解を得、協力を得るか。こうして招待外交が展開された。国を挙げて作家、音楽家・芸術家をはじめ多くの要人や文化人を招いて自国を見せた。自国からも様々な歌舞団、演劇団を送った。これらの訪問を通じて国内には様々な刺激がもたらされノウハウや技術が蓄積された。中国を見た人たちは自国へ帰りその見聞を一般の人々に書き、語り、広めた。ピンポン外交では政治とは異なる爽やかなイメージを植え付け、パンダ外交ではパンダの愛くるしさで共産国・中国のイメージを改善した。招待外交実施前には、日本について「戦争指導者が悪いのであって一般国民は同じように被害者である」という理論で国民教育を行った。

 このように国民全体のレベルで付き合いが高まり理解がゆきわたってはじめて大きな外交の転機が可能となる。また、国と国の関係はよい時ばかりではない。悪い時に何とかその間をつなぐのは民間人、個人対個人のつながりである。

 外交は一方的に自分の立場を主張するのではなく、相手の立場を考えながら妥協点を探らねば成り立たない。靖国問題が国内問題と片付けられない難しさがここにある。

 「日本人は許すと、すぐ忘れてしまう。許したら、忘れなければいけない、と考えているようだ。中国人の場合は違う。許した後は、きれいにつき合うが、その事実は決して忘れていない。」司馬遼太郎が街道をゆくシリーズ「中国・蜀と雲南のみち」で引用したこの言葉をかみ締めたい。
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