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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[151] ピーター・ドラッカーの訃報  2011/03/22 20:29:38
掲載日:11/29/2005  E-Mail  Home
 現代経営学の父・ピーター・ドラッカー氏の訃報記事が目に飛び込んだ。ドラッカー氏はウィーン生まれ、フランクフルト大学で国際法の博士号をとり1937年米国に移住、長年ニューヨーク大学やクレアモント大学の大学院で経営学や社会学を教えてきた。

 戦後の日本経済の高度成長を「経営管理」という経営を実践理論面から支えた偉大な人物である。彼の経営管理論はアメリカよりも日本で最も信奉され多くのファンを作った。ドラッカーといえば経営学者のみならず、経営者、組織の管理者にとっては神のごとき響きをもって迎えられた。

 「われわれの社会は、わずか50年という信じられないほど短い間に、組織の社会になった。・・・経済的な財やサービスの生産、保健、社会保障、福祉、教育、新知識の探求から資源の保護にいたるまで、主な社会的課題は、すべて大きな組織の手にゆだねられている。」と20世紀の後半に起こった社会現象を鋭く捉え、だから「くたばれ組織!」とこの変化をののしるのでなく、いかに組織を効率的に運営し社会発展に寄与するかの大切さを説いた。

 3年前、クレアモント大学のドラッカー教室を一日聴講、ドラッカー教室で学んでいた友人の紹介である。彼女はドラッカー夫妻に可愛がられ、しばしば家庭にも招かれた。当時ドラッカー教授は92歳、朝5時から起きて毎朝執筆する。奥様は90歳、現役でテニスを楽しんでいるという。

 階段教室に100人近くの学生が待機する中、定刻にドラッカー教授が入場。なんと机の前に椅子を置き、全身を学生にさらして講義が始まった。その間2時間近く、原稿は一切使わない。テーマは「ニッチ・ビジネス」だったが、次から次へと実例を引き頭の衰えは一切見せなかった。

 授業が終わると一列に並んだ学生達が差し出す著書に一人一人名前を聞いて宛名入りのサインをする。友人は「貴方の贈ったドル札の折り紙のフレームが教授の玄関に飾ってあるよ」と教えてくれた。家内が心を込めた折った作品だ。

 その誠実な人柄と共に経営学を学ぶ者にとってはまさに「巨星墜つ」である。
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