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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[15] フライング・ウィング訂正  2011/03/22 14:55:57
掲載日:07/30/1996  E-Mail  Home
 7月2日付けの磁針に書いたフライングウィングについて、読者のO氏から詳細な資料とともに内容が事実に反するとのお手紙を頂戴した。巨大な爆撃機ステルスのデモ飛行を目の前にして感動をそのまま表現したのだが、聞き噛りの知識と事実はこのように違うのである。

 第一に、日本語で無尾翼、全翼機などと呼ばれているフライングウィングという形式は以前からあり、これが近代的に完成されたのはドイツのホルテン兄弟、J.ノースロップによるもので、フライングウィングすなわち無尾翼機は他にも沢山あり、これらの総称だということである。ホルテン兄弟の無動力グライダーH-1は、1931年に初飛行に成功し、その動力化されたH-2は1935年に飛んでいるという。

 ノースロップの最初のフライングウィングN-1Mは1940年7月に初飛行、百回以上ものテスト飛行を行い、現在はスミソニアン航空宇宙博物館に展示されているそうだ。ノースロップ氏はこれに自信を得てエンジン8基の巨人爆撃機、B-35を企画、テストのために3分の1の大きさのフライングウィング N-9Mを4機製作、1号機は1942年12月27日に初飛行したが翌年5月に墜落、2号機以降は無事に飛行を重ねて順調にデータを蓄積、ついに巨人機、フライングウィングB-35が完成、1946年6月25日に初飛行に成功したのだそうである。

 従って、第二の相違点は、当日飛行場に展示してあった3分の1サイズのフライングウィングが1946年6月25日に初飛行したと思っていたのだが、実はフルサイズの巨人機、B-35の初飛行だったことになる。
 また、第三の相違点として、ステルスはレーダーに補足されにくい飛行機として知られているが、コラムで「レーダー対策のためすべて曲線に形取られた」との表現は、レーダー波を発射方向に反射させないため、B-1においては曲線を廃し、スパッと切った直線で構成して電波の反射角度を変え、ステルス性を与えるようにデザインされているとのご指摘である。

 言われてみればなるほどとうなずけることばかりで自分の不明を恥じるばかりだが、懇切なお手紙と共に貴重な資料をいただいて大変有り難かった。今後も読者の皆さんの情報提供やご指摘を受けながら磁針の寄稿を続けたいと思う。
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