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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[146] 海上自衛隊・練習艦隊を迎えて  2011/03/22 20:26:43
掲載日:07/02/2005  E-Mail  Home
 6月24日、海上自衛隊の練習艦隊がサンディエゴを訪れ、市民との交歓会を催した。門を入るとNAVYの基地の一角に4隻の護衛艦が並んでいた。4千トン余りの艦が予想よりもはるかに大きく見える。

二隻の護衛艦の後部甲板を使った会場は、高級士官が日米の市民を敬礼で迎え趣向を凝らしたオードブルが並んでいる。純白の制服に身を包んだ兵や下士官が接待に努め、そこここで市民と自衛官との和やかな談笑が続く。やがて日没、全員が起立して注目する中、暮れ行く太陽と静かなラッパの音と共に軍艦旗が降ろされる。

 士官の一人、3等海佐(少佐)と話してみた。この航海は3ヶ月、ハワイ、サンディエゴなどに寄港しアメリカ海軍との連携や様々な訓練を施す。いまや世界でも指折りの規模を持つ海上自衛隊だが、軍備面ではこの港にいる艦だけでとても敵わないという。さらに違いは戦略面、そもそも発想が違うという。

 明治以来、日本は日清、日露と世界を驚かす戦勝を挙げたが、それは兵器や装備、戦略面で独創的な工夫を凝らし国民が一丸となった勝利でもあった。しかし、陸軍大学、海軍士官学校の卒業席次が昇進について廻るようになると、組織は官僚化し、独創的なアイディアが用いられなくなる。失敗の経験が生かされず失敗者は死地へ追いやられる。

 軍には統制力が必要だがトップが常に革新を意識しないとマンネリに陥る。どんなに過去の戦史を詳しく覚えても戦いに同じパターンはない。常に新しい発想とアイディアをくみ上げるシステムが必要だ。戦争は外交の一手段、外交力を発揮するのに軍備があり戦争をするのが目的ではない。しかしその覚悟がなければ外交の力とはならない。

 その士官とは、国と軍隊、外交と戦争のあり方など意見を交換しあった。帰りにはすっかり暮れなずんだ空に黒々と練習艦隊のシルエットが浮かんでいた。
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