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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[119] ルイス伊藤氏の叙勲に思う  2011/03/22 16:19:38
掲載日:05/03/2003  E-Mail  Home
 ロスアンゼルス検事局で長年検事を務めたルイス・伊藤氏が勲五等双光旭日章の叙勲の栄に浴した。

 伊藤氏は1970年から1994年まで25年間の検事時代を通じて、綿密な準備と明晰な分析・公正な判断、誠実な仕事の進め方で周囲の信頼を得た。特に1985から担当した「三浦事件」では日本語を解するという利点もあり、国際捜査にはうってつけの人物で、担当検事としてその実力を充分に発揮した。

 1981年に発生した三浦事件では、数多くの日本からの関係者、刑事、検事、マスコミの人たちがロスアンゼルスを訪れた。そこでぶち当たったのは日本とアメリカの刑事訴訟法の違いである。アメリカの刑事訴訟法を実地に熟知し、日本語を自由に解する伊藤氏は、彼らにとっては救いの神であった。伊藤氏は持ち前の親切心と誠実な人柄で事件担当以前から彼らに懇切丁寧に解説し質問に答えた。

 三浦事件を通じて日本との係わりが深まり、国際犯罪における国際協力の必要性を痛感した伊藤氏は、1991年に東京の府中で行われた国際連合アジア極東犯罪防止・更正研修所(UNAFEI)に法務省から客員専門家として招聘され講義を行った。すると、山口市で開かれるアジア犯罪防止基金(ACPF)でも話をして欲しいという。東京に戻ると今度は、東京地方検察庁から司法研修生への講義を要請された。このように伊藤氏の努力と誠実な人柄は、その豊富な経験と深い知識と共に人々を魅了し、日本の法曹界にアメリカの司法制度への理解を深めた。これらの経験を通して伊藤氏と日本の警察、検察庁の間には堅い信頼関係が築かれたのである。

 国際事件を通じて伊藤氏によって築かれた日米の相互信頼と相互理解は、単に伊藤氏やロスアンゼルス検事局に留まらず、連邦法務省・国際課(OIA)と日本の法務省との信頼関係へと発展した。近年、人的交流の増加に伴い日本人が犯罪の被害者や加害者になるケースが増えているが、犯罪防止の面からも、犯罪に巻き込まれた時の対処にも伊藤氏の貢献は活きるだろう。その意味で伊藤氏の今回の叙勲は大変に意義のあることと思う。
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