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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[108] ポスター作りの裏で  2011/03/22 16:08:10
掲載日:06/29/2002  E-Mail  Home
 "午前9時、サンペドロの岬の端近くにある坂田画伯のアトリエに。Lantern of the East, International Art Festivalの広告に使う写真撮影のために10数人のボランティアが集まった。

 60年ほど前に日本軍に備えて築かれたフォート・マッカーサー基地、ロングビーチとロスアンゼルス港を左手に抱え込む絶好の要塞だ。今では一部の軍の施設を残し、兵舎の一部とそれらを利用したロフト風のアーチストのアトリエが集まる。眺望の良い丘の上は海からの涼風を受け太平洋が一望できる。平和そのものの眺めだが地下には縦横に地下道がめぐらされ、ここかしこに巨大な砲台の跡がコンクリートの顔をのぞかせている。

 発案者のY氏が選んだのは丘の上、アトリエ近くの地下壕への入り口。広告制作のプロであるY氏の持論は、百、千の言葉よりも目に訴えるイメージ。そのイメージにどれだけのメッセージを込められるかが命だ。

 「近世のアートの世界はヨーロッパが中心で、最近では商業主義に迎合しています。我々はアートを本来の魂の発露としての存在に戻すべく、その鍵を東洋の叡智に求めLantern of the Eastの運動を始めたのです。」坂田画伯のこの思いをどのように1枚の写真に表すのか。Y氏のイメージは、扉の前に坂田画伯を正座させその頭に絵の具を降らせる。頭に当たって飛び散るブルーとオレンジの絵の具は正に西洋と東洋の衝突、泰然として全身でそれを受け止める坂田画伯に彼の情熱とこの運動の真髄を表そうというもの。

 扉の前にビニールを敷き、上から枯葉を撒き散らす。やり直しの効かない一瞬の勝負にかき集められた10台のカメラが所定の場所に設置される。バケツに水を汲んで何度も繰り返されるリハーサル。ボランティア達も次第に熱がこもってゆく。待望の太陽が顔を出し、いよいよ本番だ。ワン・ツー・スリーの掛け声と共に扉の上のコンクリート台から2色の絵の具がほとばしる。一瞬後には全身2色に染まった坂田画伯。デジカメの連続写真には、絵の具が頭に当たった瞬間、一面に飛沫を散らして爆発する様子、全身をブルーとオレンジに染められた仏様のような坂田画伯の姿があった。

 ポスター作りは成功するだろう。さあ我々の活動は今からだ。"
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