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磁針 -コラム-

”磁針”は日刊紙”羅府新報”に掲載されるコラムです。

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[1] フロートの飾り付け  2011/03/22 14:27:19
掲載日:01/22/1996  E-Mail  Home
 今年で107回目を迎えたローズパレード、今回初めてフロートの飾り付けにボランティアで参加してみた。

 会場のテントではドライフラワーの花びらを鋏で切る仕事が割り当てられた。30人余りの人達がてんでにかたまり、鋏を片手に作業に取り掛かる。黄色の花びら係り、紫の花びら係り。黙々と作業に専念する者、手よりも口の方が活躍している者、椅子に腰掛けたりアスファルトに腰を下ろしたり、各人まちまちのスタイルで作業に励む。2時間も働いて成果の花びらを集めてみると切り集めた花びらは片手に乗るくらいしかない。正に気の遠くなるような単調な作業だ。時々係りの人が別の作業を希望する人を募りにくる。この日、コーンの皮を四角に切ったり、ココナツの白い実を貼り付ける作業も体験した。

 フロート作りは8月頃から始まり、完成までに膨大な数のボランティアが働く。 隣に座ったおばあちゃんは遠くカンザスシティからで、もう10年もボランティアを続けているそうだ。テントの中ではどのフロートにも大勢の人達が立ち働いている。中学生、高校生、若者、お年寄り、誰もが真剣だ。今まで何度もパレードでフロートは見ているものの「ああきれいだなあ。良く出来ているなあ」としか思わなかったがその裏にこんなにも大変な作業があったのだ。

 明けて1996年元旦。例年見ているパレードだが今年は一味見方が違う。今まではフロートの豪華さや美しさ、その動きに目を奪われていたが、今はその背後に働いている大勢の人達の姿が見えてくる。「ああ、あの紫の部分は一体どれだけの人達の手で花びらが集められたことだろう」「あの部分はコーンの皮だ」「あそこは蓮の葉を張り合わせてあるに違いない」などと細部に目がいってしまう。

 作業中「このペースでパレードに間に合うのだろうか」と心配した。そのフロートが今堂々と目の前を行進してゆく。多種多様な大勢のボランティア達を、何時の間にか一つに纏めあげ、一大ページェントに仕立てあげるアメリカ、ここにアメリカの力の秘密があるように思える。

 今年も華やかなローズパレードは全世界の人々に新年の夢と希望を届けたに違いない。
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